Hey guys! KAKELU(@rising_blue94)です☆
嘉麻市シリーズも無事に第5弾を迎えました!
皆さん拍手!パチパチパチ
今回はですね、嘉麻市の山田に来ております。
嘉麻市とはそもそも何ぞや?と思われた方は下のURLからどうぞ☆
いきなりですが特別ゲストをご紹介します。
嘉麻市シリーズ第1弾の時も同行してくれた遼くんです。
週に2回しかない休みを返上してまで同行してくれました、優しいね。
廃れた商店街にオシャレな雑貨屋
「眠いから帰っていい?」
「仕事休みにもかかわらずすまんの!休日に俺に会えて幸せやろ?」
「もう帰るわ。ばいばい」
「まあ落ち着け。今日は嘉麻市シリーズ初の市外から移住してきた人から話しを聞けるきさ。やっぱ色々聞いときたいやん」
「どんなところに今日行くん」
「ココメシオていうお店で、がま口のバッグ、オリジナリティ溢れる財布など色々売りよるお店なんよ。山田の寂れた商店街で新しくお店を出しちょってさ、何でわざわざ嘉麻市にお店を出しちょんち話しやん」
▲山田の寂れた商店街。炭鉱で栄えてた頃は多くの人で賑わっていたそう。
「確かに。普通雑貨屋とかやったら都会に店構えた方が売上を出せそうやけど」
「うむ。おっ、ここがココメシオの駐車場か」
「あの黄色い車、ステッカーばり貼っとるな」
「ホームページで確認したけど、ココメシオではオシャレなステッカーも売りよるらしい」
「本当に嘉麻市にそういう店あるんね?」
「うーん、多分?」
「確信ないんかい」
「行ったことないからな」
「ココメシオっちここやね?」
「つ..着いた!」
「本当に商店街の並びにあったわ」
「言ったやろ。じゃあ突入するか!」
シャッター街にポツンとオシャレな店が構えていたので、一際目立つよね、そりゃあ目立つよ😂
嘉麻市に良い感じな雑貨屋が本当にあるのか半信半疑でしたが、11時ぴったしに突撃しました。
レッツゴー!
ココメシオと石田夫婦のご紹介
「お邪魔しまーす」
「ここは友達の家か」
「こんにちは!お待ちしておりました!」
左:ココメシオマネージャーの石田智之(いしだともゆき)さん
右:ココメシオ代表の石田佐和子さんです!
笑顔がステキ☆
智之さんは田川郡大任町出身(嘉麻市の隣町)、佐和子さんは大分県出身。
夫婦で2017年12月に「ココメシオ」を開業しました。
現在、石田夫婦とパートさんの3人でお店を切り盛りしています。
ココメシオの名前の由来は、
コ=小太郎(ねこ)
コ=小次郎(ねこ)
メ=娘
シ=息子
オ=お銀(ねこ)
と石田さん夫婦の子ども達、ネコの名前から取っています。家族愛をヒシヒシ感じますね。
石田さん夫婦の経歴
「今日はお忙しいところ時間を作ってくれてありがとうございます。簡単にこれまでの経歴を教えてください」
「こちらこそありがとうございます。実は私達は結婚して嘉麻市に13年間以上住んでいるんですよ」
「なぜ嘉麻市に?」
「過去に実家ごと嘉麻市に引っ越しきまして、そのまま嘉麻市が気に入ったんですよ」
「なるほど。ココメシオができるまではどんなことをしていたんですか」
「インターネット販売や卸し、委託販売でオリジナルのハンドメイド商品などを販売してきましたね。家族と過ごす時間が1番だと思っているので自営業という人生を選びました」
「僕もその考えには共感です。それまではお店を構えなかったんですか」
「全国のイベントに出店していたので全国を飛び回っていましたね」
「旅するハンドメイダーみたいでカッコいいな。店を持つ前から石田夫婦のハンドメイドの凄さを認知させれそうですね。全国の人に」
「そうですね。全国で少しずつファンを増やす中で、お客様の声を商品に反映させることもでき、本当に良い経験を積めました」
「でも当時お店が無いので、お店はどこにあるの?とか聞かれそうですね」
「しょっちゅう聞かれましたね(笑)将来お店を持ちたいと考えてた時に、2人目の子どもが誕生することになったんですよね。そのことを配慮した時に、子ども2人を連れてイベント出店をやるのは厳しくなるなって」
「子どもが1人の時でも全国を周っていたのは凄いです」
「それで店をどこで持とうと考えた時に、嘉麻市の廃れたシャッター商店街が頭に浮かびました。今のままじゃ衰退する一方やし私達に何か出来ないかなって」
「ただでさえ壊滅に等しい商店街ですもんね。このままじゃ寂しいわ」
「そこで私達は物づくりで町おこしは出来ないか?という考えに至ったんですよ」
「ありがたいです」
「それを決めてからはクラウドファインディングで資金を募り、目標金額の127万円を超える152万円が集まりました」
▲Ready for 夫婦の挑戦!福岡県嘉麻市のシャッター商店街に雑貨屋をOPEN!
「すげー!これで念願の店を持つことが出来たんですね!」
「本当に感謝です。そのおかげもあって2017年12月に嘉麻市にココメシオをオープンしました」
ココメシオの事業内容
「今更何ですが、ココメシオってどんなことをやっているお店なんでしょうか」
「ココメシオでは、女性に根強い人気を誇るがま口の小物やバッグ、個性あふれるハンドメイドの作品から、男心をくすぐるこだわりの雑貨などを販売しています。他にもアメリカン雑貨やステッカーなど、他ではあまり見かけない商品も取り扱っていますね」
「がま口って正直おばあちゃんが使っているようなイメージがあったんですけど、ここに来てイメージが180℃変わりました。既に欲しいモノがいくつかありますもん」
「ありがとうございます。実は若い世代のお客さんからも凄く人気があるんですよ」
「通りで僕の物欲がグツグツそそられます」
「なんやその表現」
▲石田さん夫婦から生まれる商品は数知れず。オシャレです。ココメシオにおるだけで楽しい。
▲がま口の財布にがま口の印鑑ケース。本革仕様で高級感も出てカッコイイ。がま口に不可能はありません。
▲さすが雑貨屋。オシャレなお菓子も売っていました。
▲石田さんが 装着している斜めがけバッグがカッコイイ、がま口は男心までもくすぐっちゃうんですよね。
「俺これ買うわ」
「りょ、遼!」
「お買い上げありがとうございます」
「何買ったん?」
「ステッカー3枚やね。バイクとヘルメットに貼るやつ」
「雨に濡れたら剥がれるくね」
「ステッカーは防水機能もあるので、車に貼ってもOKなんです」
「デザイン性も機能性も抜群なのか..!」
「こんなにイカしてるステッカーが沢山売りよったら欲しくなるわ。嘉麻市にこんなオシャレなお店があるのを知らない嘉麻市民は市民を辞めるべきだと思う」
「言いすぎや」
▲ココメシオでは定期的にイベントも開催しています。
「他には、ココメシオはどんなことをやっているんですか」
「オンライン販売は今後強化していきますし、ワークショップで『作る楽しさ』を教えたり、嘉麻市でマルシェなどのイベントを開催しましたね」
(※ワークショップ・・・体験型講座)
(※マルシェ・・・フリーマーケット)
「嘉麻市でマルシェを開催したんですね。ココメシオ以外のお店も出店したんですか」
「市内外のショップが集まってくれましたね」
「そんなことあってるの知らなかったな。もし、次開催する時があれば取材しに行きます!」
「ぜひ宜しくお願いします」
「嘉麻市で人が集まるイベントがあるならお金を落としてもらえるき、赤字財政の嘉麻市が少しでも潤ったら良いね」
「いらんこと言うなや」
嘉麻市にココメシオを開業した理由
「石田さん。僕ずっと疑問に思っていたんですけど、なぜ嘉麻市でお店を出店しようと思ったんですか。普通雑貨屋なら都会のほうがお客さんが来そうですが」
「その質問多くのお客さんからよくされます(笑)都会じゃなくて、嘉麻市に出店してつくづく良かったなと感じるんですよ」
「なっ、なぜですか」
「都会には雑貨屋がたくさんあるのでライバル店が多いんですよ。なので都会にお店を出した場合、すぐに潰れる可能性が高いし、何より疲弊しちゃいそうです」
「確かに競合店が多い場所だと集客が難しそうです」
「そうです。それなら嘉麻市まで都市部の人に来てもらおう!という考えに至ったんですよ」
「なるほど。その作戦は成功しましたか」
「はい。福岡市、北九州市から来てくれるお客さんは多いし、県外からも来客が多いです。この前は三重県から車で訪れてくれたお客さんもいたんですよ」
「しっかり都市部からのお客さんも呼び込めているんですね。それに県外からも来てくれるのは嬉しいです」
「本当にありがたいです。現在私達が経営しているココメシオは見て分かる通り商店街にあるじゃないですか」
「はい、この寂れたシャッター商店街ですよね」
「確かに今はシャッター商店街ですが、このシャッター商店街を盛り上げたいんですよ」
「おー!どのように盛り上げていくんでしょうか」
「まずは私達ココメシオが、嘉麻市のような田舎でお店を出店しても成功できるんだよ!という実績をつくりたいです。実績をつくれば嘉麻市でチャレンジしてくれる人達を他から誘いやすくなると思うんですよ」
「まずはココメシオが成功例をつくって、嘉麻市でお店を開業するメリットを多くの人達に伝える狙いがあるのか。このシャッター街の空き家を活かして、色々なお店がオープンしてくれたら嬉しいんですけどね」
「ですよね。嘉麻市の商店街でしか買えないようなモノやサービスを提供するお店が並ぶようにしたいんですよ。それが観光資源になれば観光客が増加して移住する人も増えてくると思うんです」
「確かに。嘉麻市のような田舎の商店街に都会では目にしないお店が並んでいたら話題になりそうです。嘉麻市はこれっ!て言えるものが今のところ無いですし」
「現在嘉麻市で生まれ育っても、他の場所に移り住んでしまう人が多いと聞きます」
「嘉麻市は人口減少が著しく、このままでは50年後に嘉麻市が消滅してしまう予測も出ています」
「まずいですよね。それを食い止めるために、『嘉麻市ってオシャレな店が商店街に沢山並んでいるところだよね?』みたいに県外からも認知されるような場所にしたいです」
「福岡県民に嘉麻市って言っても知らない人が多いですもんね」
「嘉麻市民あるあるよね」
「間違いない。市外の多くの人にも認知されるようなモノが嘉麻市にあれば、嘉麻市民も地元に誇りと自信を持って地元に残って仕事をやりたいと考える人も増えると思います」
「ですよね。なのでまずは、ココメシオが雑貨屋を通じて、嘉麻市の認知度と嘉麻市でのビジネスチャンスが十分にあることを広めていきたいです」
【今後の目標】嘉麻市のシャッター商店街を元気にするためには
「先程も嘉麻市のシャッター商店街を元気にしたい!という熱い気持ちを見せてくれましたが、ココメシオだけが頑張っても限界があると思います。今後、嘉麻市のシャッター商店街を元気にして、観光客と嘉麻市の人口が増加するためにはどうしたら良いと思いますか」
「嘉麻市はどちらかというと消極的な考えの人が多いと思います。もちろん地域を盛り上げようと様々な、私達が到底出来ないような活動をされてる方々も沢山いらっしゃいます。ただ、行政含めて全体的な雰囲気が人材資材やカルチャーをバックアップして観光資源化していこうという姿勢が今ひとつ見えないと感じています」
「地域おこし協力隊の方に話しを伺った際や、他の個人事業主も同じようなことを言っていました」
「行政から本気を感じられんよな」
「なので、特別な技能、伝統文化を守る方々、私達のようなモノづくりをしてる方など、そういった人を積極的にフォローして観光資源化していくことも大切だと思います」
「全く同感です」
「行政の支援がグッと手厚くなれば嘉麻市でチャレンジしてくれる人も増えやすくなるやろうにな」
「先程あげた通り、嘉麻市を盛り上げようと素晴らしい活動をされている方々もいるのですが、どうしても閉鎖的な考えの人が少なからずいます。そういう理由もあってか全体的に行動力やチャレンジが少ないように感じますね」
「嘉麻市民にお話しを聞いても『私達の代で終わっても良い』と諦めている人も多数見られました」
「そんなの嫌ですよね。嘉麻市はこれ以上失うものが無いので、どんどんリスクを背負ってチャレンジしてくれる人が現れた良いんですが」
「嘉麻市は赤字財政だし本当に失うものがないですね」
「いらんこと言うなや」
「でも嘉麻市の人は皆さん温かいですし、しっかり話せば皆さん理解はしてくれるので感謝しています。ただ、嘉麻市にもっと目を向けてほしいです」
「嘉麻市民も何かやらないとまずいと思っている人は多いと思いますが、実際に行動に移している人が少ないんですよね」
「なのでまずは、外部から来た私達でもまちづくりが出来るところ、地域のコミュニティに属さなくてもやっていけることを見せていきたいです。そういう姿を見てくれた人が新たに嘉麻市でチャレンジしてくれたら嬉しいですね」
「とりあえずココメシオが嘉麻市で成功例を作っちゃおうてことですね」
「他にも、嘉麻市には個性的で才能溢れる人が多いんですよ。テレビにも度々取り上げれている赤崎牛さん、筑豊炭鉱時代から嘉麻市を支えてくれた山田饅頭さん、全国のネット予約ナンバーワン美容室アンカーさんなど、こういう頑張っている人達がいるから私達も頑張れるんですよね」
▲嘉麻市の商店街を盛り上げようと山田饅頭、赤崎牛らとコラボしてイベント開催。
★赤崎牛の記事はこちらから★
「名前は知ってたけどそんなに凄いていうのは知らなかったです。今度取材に行こうかな。てか、そういう才能溢れる人達が上手く連携してやっていけば嘉麻市を盛り上げることも十分可能かなと思います」
「KAKELUが書いた卒論でも似たような課題が見えちょったやろ?」
「そやで。ココメシオは今後どんなことを仕掛けていくんでしょうか」
「やっぱり将来的には規模を大きくしたいですね」
「がま口のお店を増やすってことですか」
「がま口のグッズを作る継承者を増やすというよりかは、嘉麻市の自然に囲まれてゆっくり時間を過ごせるような空間のカフェを作りたいですね」
「嘉麻市にはオススメ出来る飲食店が少ないので良いと思います」
「またココメシオの商品のオンライン強化も行って、嘉麻市のまちづくりに貢献できるように今後も頑張っていきます!」
「お願いします。僕も嘉麻市でビジネスをやりたいので今後の活躍もチェックしておきます。近いうち色々教えてくださいね」
「もちろん良いですよ」
「ありがとうございます。ではこれでインタビューを終了します。本当にありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
【まとめ】石田さんの熱き思いは嘉麻市活性化の最高のエッセンス
いやー、ココメシオにインタビューして本当に良かった。
石田さんは優しくて、丁寧で、何よりも嘉麻市への想いが熱すぎる!
例えば、
「外部から来た私がこんなこと言ったら叩かれると思うけど〜」
「記事ではその部分省きましょうか」
「いや、これは私が素直に思ってることだから記事に載せてもらって構わないです。嘉麻市のためなら叩かれても問題ありません」
「い、石田さん..!この人は男や!」
なんてエピソードもありましたが、嘉麻市の活性化のためなら何だってするという熱い気持ちムンムンで応援をさらにしたくなるような方でした。
また外部から来たとしても、石田さん夫婦ココメシオがやってきていることは嘉麻市の活性化に不可欠だし、外からの目線で嘉麻市を客観的な目で見れるので新しいアイディアが出やすいと思います。
全国にあるネットワークも武器だと思いますし。
なのでココメシオの活動は嘉麻市の活性化に最高のエッセンスをふりかけている感じに勝手に捉えています。
皆さんも、ココメシオの熱くて素晴らしい活動を応援してくれたら嬉しいです☆
最後に良かったらココメシオのInstagramをフォロー宜しくお願いします、毎日更新していますしほっこりしますよ😆
では、長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました☆
-information-
営業時間:11:00~18:00
定休日:木、日、祝日
Tel : 0948-55-2898
住所 : 〒821-0012 福岡県嘉麻市 上山田1434-4