Hey guys! KAKELU(@rising_blue94)です!
嘉麻市ってどんなところ?
今回、私の地元の福岡県嘉麻市に居ます。いや嘉麻市ってどこやねん!と突っ込みたくなった方が大半だと思うので軽く説明しておきます。
嘉麻市は福岡県のほぼど真ん中に位置しており、福岡市まで車で40分くらいです。
一見、県の真ん中にあるのでアクセスは良いかと思いきや嘉麻市にJRはありません。バスも本数が少なく、若者が遊べるようなショッピングセンターとかも有りません。
地元っていいな
久々の碓井の図書館〜😗 pic.twitter.com/3Tvazma6YR
— KAKELU@新卒2ヶ月で脱サラ (@rising_blue94) 2016年11月4日
ご察しの通り田舎です。私事なんですけど、田んぼに囲まれると異常に安心感が生まれるんですよね。田舎出身の方あるあるですよね。
アクセスも悪く目立った観光地もない嘉麻市は恐ろしいスピードで人口が減少しています。また、高齢化社会なので、人口減少スピードがさらに早まることを考えたら、、
近い将来、嘉麻市消えちゃうね☆
「いやいやそんなん嫌や!地元が消えるなんて恐ろしか!俺に出来ることは嘉麻市のことをブログやSNSで発信して、多くの人に知ってもらうことじゃね?そうや!今嘉麻市の発展のために尽力している人に焦点を当てて、生の声を皆さんに伝えよっかね!」
ということで、私が嘉麻市をばりばり発信していくことをここに誓います。
未来堂に突撃!
↑写真ぶれててすみません
あっ、紹介遅れました。彼の名は遼ちゃん(@themarshallmotherslp2)。同じ嘉麻市出身の22歳。1年間バイトで金を貯めて、来年ニュージーランドへ旅立つことが決定している友人。
まだ、嘉麻市に住んでいることを良いことに、バイトをほぼ強制的に休みにさせて、同行してもらうことに。
「バイトを休みにしてまでどこに連れて行く気なん?」
「嘉麻市に『未来堂』て場所があるんやけどさ、そこでドローンの事業をやりよる人がおるらしい。興味そそられるからその人に会いに行きよるで。こんな田舎でドローンの事業する理由知りたいし」
「えっ?嘉麻市にそんな場所あるん?怪しくない?」
「どうやろ。でもホームページ調べたら、ちゃんとしとったよ」
「ほらっ」
「本当やん!嘉麻市から全国にドローンを全国へ広めるとかカッコ良すぎる!」
「嘉麻市もついに全国進出か。あっ着いたばい」
「何か未来を感じさせてくれそうやね」
「ちょっと何言ってるか分からないです」
「本当にここが事業所?ツル植物育てられよるし」
「ここに嘉麻市の未来が詰まってるのかもしれんね」
「シンプルにちょっと黙ってほしい」
「とりあえず入ってみようや☆」
「本当にここで合っちょん?」
「失礼しまーす!」
「人の話し聞けや、、」
↑ドローンと水槽
↑ドローンと観葉植物
「お邪魔します。おっ、ドローンが沢山ある!さすがドローンの事業所やん!」
「熱帯魚もおるね」
「、、そうやね」
「お待たせしました。じゃあ始めましょうか」
「あっ永光さん!はじめまして!今日はどうぞ宜しくお願いします!」
永光健剛さんのプロフィール
永光健剛さん(Instagram : @gabriel.06.23)
前職は、臨床工学技士として病院務めをしていた。現在は、未来堂の代表、嘉麻市商工会青年部として尽力している。
見た目は酒豪そうだが、お酒はそこまで得意では無い。その代わりレッドブルに目がない。
趣味は、ロードバイクやマウンテンバイクに乗ること、熱帯魚を飼育すること。
私の所属していた嘉穂東高校の先輩でもある。高校時代は陸上部でした。
臨床工学技士×ドローン×自転車×熱帯魚×レッドブル×地域貢献×嘉麻市
どれか1つでも共通しそうな話題があれば、積極的に永光さんと繋がりましょう!
どんな事業をやっているの?
「改めて今日は宜しくお願いします。早速ですが簡単に事業内容を教えてください」
「未来堂は、ドローンの資格取得のサポート、イベント企画、結婚式の撮影や工事作業現場の撮影など他にも多くの事業を展開しています」
↑実際に永光さんがドローンを用いて撮影した映像
「ドローンで出来ることって沢山あるんですね!僕たち素人もドローンは使用して良いんですっけ?」
「室内だけなら素人でもOKですが、室外で使用する場合は許可証を取得し、国土交通省の申請を受ける必要があります。許可証は1年に1回、ドローン1個ずつに対して更新する必要があるので手間はかかりますね」
「ひえ〜、それは大変そうだ。申請を受けるにも時間がかかりそうです」
「いえ、10時間ドローンの操作を練習したら、誰でも申請できますよ」
「意外と早いですね。待ってください。ドローンの練習時間って記録に残して国土交通省に申請するんですか?」
「いや、自己申告なので、なかには10時間も練習せずに申請する人もいますよ」
「それって良いんですか?」
「完全にグレーゾーンですね」
「わお」
「また、ドローンは149m以上空に飛ばしちゃダメなのですが、普通にそれ以上飛ばしている人もいます」
「それバレないんですか?」
「地上から見て149m以上飛んでいるのは確認しずらいので、そこもグレーゾーンですね」
「まだドローンの規則って緩いんですね」
「ただその分、初心者の方もドローンに手を伸ばしやすいと思うので、まあ今はこのままで良いのかもですね」
なぜ嘉麻市にドローンの事業所をつくったの?
「一番疑問に思っていたことがあるんですけど、なぜ嘉麻市にドローンの事業所をつくったんですか?嘉麻市は田舎やし、ぶっちゃけ都会の方が儲かると思うのですが」
「この事業所がある場所は、父が取締役代表をやっていたトラック運送業の会社があった場所なんですよ。ドローン未来道の事業所は元々会社の資料置き場だったんです。父がある時、体調不良で仕事を続けることが困難になってしまいました。父の会社は大きな仕事の途中だったので、母がきりもちしたんですが、会社は一度そこで終わりにしようと父と母の約束があったみたいで会社を閉めました。父は嘉麻市の商工会にも所属していたのですが脱退して、代わって母が商工会に入ったんですよ」
「この事業所は永光さんのお父さんの様々な思いが詰まった場所だったんですね。お母さんはなぜ、お父さんと入れ替わる形で商工会に入ったのでしょうか」
「僕も当時、商工会のことを何も知らなくて母から教えてもらったんですよ。母は、『子ども達を育ててくれた嘉麻市に恩返しがしたいから商工会で頑張っとんよ』と教えてくれました。自分的にはそういう話しに響くものがあったのですが、あいにく、その時は病院務めをしていたんですよ」
「病院務めじゃ満足した地域貢献ができなさそうです。その後どうしたんですか?」
「病院務めをしばらく続けましたが、母の話を聞いて地域貢献をしてみたい気持ちは忘れられませんでした。また、自分を育ててもらった嘉麻市で父と同じようなことをしたかった。父の会社は継げなかったけど、父の意志なら引き継げるんじゃないかと思い、思いを引き継ぐことを決心しました。そうなった時に、病院務めでは地域貢献は出来ないので、病院を退職しました」
「今後何をやっていくか決めて退職したんですか?」
「いえ、何も決まってなかったです(笑)そこで、何をしようか考えた時に、手元にあったのがドローンだったんですよね。」
「ここでドローンの登場ですね!その時は趣味でやってたんですか?」
「趣味ですね。でも、ドローンで地域貢献をやりたいと考えてから、ドローン協会に勉強をしに行って、講師の資格を取りました。同時に嘉麻市の商工会に入って挨拶回りを始めました。最初は、ドローンで何が出来るか知らない人が多かったんですよ
「そうですよね。ドローンってあまり知られてなかった時でしょうし」
「なので、何が出来るか1から教え、宣伝や提案をしてたら徐々に仕事をもらえるようになりました」
「じゃあ自分から営業をやって仕事をゲットしていったんですね!」
「そうです。営業なんてしたことなかったし、得意ではなかったですが(笑)」
「得意じゃないことをやって、チャンスを広げるところ尊敬します」
↑永光さんは私のメモに合わせて話してくれたので超助かりました。
「それである時、母から紹介された人に『青年部に入ってみらん?』て誘われたんですよね。いきなり入るのはあれなので、会議をとりあえず見に行ったんですよ。そしたら嘉麻市のことを熱心に話し合う人たちを見て感銘を受けました。なので、嘉麻市をドローン事業で盛り上げたいと本気で感じてましたし、人脈も必要だったので青年部に所属しました。そこからドローン事業を本格的に始めました」
「自分を育ててくれた嘉麻市にドローンで恩返しをして、両親の思いを受け継ぐために嘉麻市で事業を初めたんですね。満足度120%で納得しました。もう、初っ端から良い話しを聞けて最高です!」
ドローンについて詳しく聞いてみた
「2019年6月5日、Amazonが数ヶ月以内にドローン配達を開始すると公表しました。日本も近い将来、ドローン配達は実現するのでしょうか」
「いつになるかは分かりませんが近いうち実現すると思います。というのも国内各地で立証実験も行われていますし、つい最近福岡も玄海島(西区)から対岸の唐泊港まで片道約5キロの立証実験を成功させています」
「ドローンて5キロ先も操縦がきくんですね。凄いなあ。本当に近いうちドローンが普通に宅配してそうです」
「荷物の宅配以外にも、クリーニング屋からお客さんまでクリーニングの配送をやったり、緊急で病院に血液の搬送も出来ると思います。そうなると暮らしがより便利になりますよね」
「それは革命的ですよね。話しが変わるんですけど、ドローンって高そうです。一般人は手が届かなそうやし」
「ドローンは値段が高いイメージがありますが、安いもので2万円位から購入できます。これも2万円でした。もちろんカメラもついています。しかも凄く軽く、ドローンの周りがガードされているので操作をしくじっても壊れにくい設計になっています。なので4歳児に操作させたこともあるんですよ」
「4歳児ですか!?それだけドローンって頑丈なんですね」
「ただ弱点はあります。水に弱いことですね」
↑防水のドローンの仕組みを詳しく教えてくれました。
「でも最近は防水機能のドローンも多く販売されています」
「弱点も克服できたらドローン無敵ですね。話しを戻しますが値段が一番高いドローンっていくらくらいするんですか?」
「1500万円のものがありますね」
「なっ、なんでそんな高いんですか?、、」
「値段の差はカメラの質で生まれます。画素数だったり」
「ドローンの値段も様々なんですね。僕は安いやつで満足なんだろうな」
競合他社に対してどんな差別化を図っているの?
「ネット検索したら、福岡市などにドローン事業を行っている会社がいくつか確認できました。競合他社と差別化を図っているところを教えてください」
「地域密着型と値段設定には特にこだわっています。他社だと10万円する案件も、うちなら3万円でやったりしますよ」
「破格じゃないですか?それで利益出てるんですか?」
「もちろん利益は出るようにしますが、元々ドローン事業を嘉麻市でやる概念は地域活性化だったので、市民が利用しやすい値段を一番に考えています」
「そこまで地元のことを考えているんですね。単純に素晴らしすぎです」
「いやいや(笑)おかげで嘉麻市を初め、他地域からの仕事の依頼も徐々に増えてきました」
「活動の幅も広がっているんですね」
「はい。当初は嘉麻市だけで活動をしようと思いましたが、他地域に足を運ぶことで嘉麻市を無料で宣伝できるメリットがあることに気づきました。実際に、そこでドローンに興味を持ってくれた他地域の方が、未来堂に訪れてくれることも多くなりました。嘉麻市を多くの人に認知してもらい、嘉麻市にお金を落としてもらうことは地域貢献に繋がりますからね」
「間違いないです。地域貢献をしたいなら市内に留まらず、積極的に外へ飛び出すことが重要ですね」
今後嘉麻市を盛り上げるためには
「最後の質問です。今後どのような活動をしていくのですか?」
「嘉麻市の教育面を強くしていきたいですね。現在嘉麻市は教育水準が低く、市の人口も例年減っています。そこでドローンを用いた教育を嘉麻市に導入したいと考えています」
「最先端ですね。具体的にどのように教育と結びつけていくのでしょうか?」
「最近の小学校ではプログラミングを授業に導入しています。そこにドローンを付随させていこうと考えていますね。例えば、プログラミングで作った動きにドローンが合わせて動くようにすることで、プログラミングとドローンの両方に興味を持ってもらう狙いがあります。それが実現できれば子ども達の学習意欲が向上すると思うんですよ」
「そもそも、授業にプログラミング導入されてるんですね。そこに驚きですし、ドローンの授業もあったら授業が一層楽しくなりそうですね。学校が楽しみになる生徒も増えそうですよね」
「僕の時代もこういう授業があったらな〜」
「教育水準を高める狙いもありますし、他がやっていない教育をすることで嘉麻市の取り組みが注目されます。そうすると、メディアに取り上げられ、嘉麻市の認知度も高めることができそうです。また、人口減少に歯止めをかけることも可能だと思っています」
「なるほど。教育を通して地域活性化を図ろうとしてるんですね」
「はい。他にも嘉麻市が今後行う取り組みをドローンで付加価値を付けていきたいです」
「嘉麻市の観光地や景色をドローンで撮影してPRをすることで、嘉麻市の魅力を取りこぼすこと無く伝えることが出来そうですね。そこからドローンの事業所が嘉麻市にあることを知ってもらえば、さらに注目されそうです。ドローンってポテンシャル無限大に秘めていますよね。」
「本当にドローンは何に対しても付随することができます。10のものを13にすることが出来るのがドローンです」
「今後YouTubeでの活動もしたいし、ドローンにポテンシャルを感じたので購入意欲が爆発的に高まりました。その際は、永光さんに依頼しますね。これで質問は以上です。本日はお忙しい中本当にありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました。いつでも力になりますよ。本当に楽しい時間でした」
まとめ〜永光さんの熱意に圧倒〜
ここが永光さんの作業場です。作業効率を追求していった結果、ここまでの設備になったみたいです。こういう場所で記事作成や動画編集できたら幸せやろうな。
また、観葉植物を置くことで、作業がはかどるみたいです。なので、未来堂には緑がいっぱいでした。僕も100均でサボテンでも買おうかな。
永光さんと遼ちゃんは趣味が結構一致したようで、ロードバイク、映画、パソコン、熱帯魚について熱く語り合ってました。私は話しについていけず、指を加えながら2人を眺めてました。
永光さんにお会いする前はコワモテのイメージがありましたが、直接お話してみると凄い紳士的で優しく、落ち着いた方でした。
また、ドローンと嘉麻市について話しをしている時の熱が凄すぎて只々圧倒。最後に嘉麻市が活性化するために互いに毎日を楽しみながら、嘉麻市に対して地域貢献をしていこうと男と男の約束を交わしました。2時間半の会談時間でしたがあっという間に時間が過ぎ、充実していて、楽しい一時でした。
皆さんも良かったら、ドローンを購入してカメラを通して新しい世界を見てみるのも良いかもしれませんね。
福岡にお住まいの方は、ぜひ一度未来堂に遊びに行ってみてください☆
永光さん本当にありがとうございました!!!