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福岡でNo1!全国でトップクラスの鹿肉を提供する『しかや』の凄さを聞いてきた 〜嘉麻市が誇る2人のスーパー猟師の物語〜

Hey guys! KAKELU(@rising_blue94)です★

「しか フリー素材」の画像検索結果

いきなりですが、あなたの住んでいる場所に鹿は生息していますか?

そんなこと気にする機会ってあんまり無いですよね。

そもそも日本に鹿なんて生息しているのか疑問に思う方もいるでしょう。

私がそうでした。

「ニホンジカ 環境省」の画像検索結果

ここで一つ豆知識。

環境省によると、1978年から2014年までの36年間でニホンジカの生息域が約2.5倍に拡大しています。

今もなお、ニホンジカは生息域を広め、それに伴って数もバリバリ増加しております。

そう!今ってシカの時代が到来しているんですよね!!!(本当かよ!?)

「ついにシカの時代も到来か〜。そういえば俺の地元の嘉麻市もシカが沢山おるらしい」

「そういえばシカ肉って美味いのかなあ。イノシシ肉は美味かったけど(携帯でネタ探し)。。んっ?これは何や!?」

▲『西日本新聞』「ジビエ普及へ シカ肉加工施設 嘉麻市の本間、森本さん開設」2019.7.6

「かっ、嘉麻市にシカの猟師がおるん!?シカ肉の販売もやっちょんかいな?これは気になるし突撃するしかねえ!」

「(電話をかける)遼!シカハンターに会いに行くぞ!シカ肉!しかや!」

「!?!?」

(遼・・・私の昔ながらの友人。嘉麻市出身。得意技は真っ黒になるまで日焼けをすること)

 

、、、

数日後の2019.6.21(金)

しかやに突撃!

「今日も同行してくれてありがとう!」

「せっかくの休日が、、

「確か、しかやの場所はここらへんのはず、、」

「ふるさとってどこなん。場所ここであっちょん?」

「マップを見た限り、ここなはずなんやけどな〜」

「謎の軽トラがこっちに向かってきよる!」

「もしかして、しかやの猟師達なのか…!?」

「お待たせしました〜!」

「そっその声は!」

 

紹介します!

しかやメンバーの紹介

左:本間滋(しげる)さん

・福岡県嘉麻市出身

しかやの代表

フランスの外人部隊として活躍された後、猟師の道を歩む

・猟師歴は7年

・フランス国籍時の名前は「ハエバル・シンゴ」だった。なお、現在は日本国籍である

右:森本祥予(さちよ)さん

・福岡県北九州市出身

本間さんの相棒的存在

・ブランド店の店員を務めた後、嘉麻市の地域おこし協力隊に所属する。その傍ら、本間さんの狩猟に同行していた

・現在は地域おこし協力隊を脱退し、猟師一本でやっている

・狩猟歴は2年

・無農薬の野菜を畑で育てることが趣味で、プロと互角のクオリティの野菜を見事に育て上げている

しかや – Information –

事業内容:シカ、イノシシの狩猟、シカ肉の販売、解体処理施設・狩猟のコンサルティング

設立:2019年1月1日

住所:〒821-0012 福岡県嘉麻市上山田1138-9

Tel : 080-3994-1193

Mail : shikaya.honma@gmall.com

しかや ホームページ

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しかや Instagram

しかやの代表 本間さんの経歴

「どちらに行かれてたんですか?」

「猟に行ってましたねえ。また後で猟にでかけますよ」

「ひえ〜、多忙ですね」

「そんなことないです(笑)まあ、どうぞ『しかや』に上がってください」

「お邪魔しまーす」

「今日はお忙しい中時間を作ってくれてありがとうございました」

「いえいえ」

「まず、本間さんに質問です。これまでの経歴を簡単に教えてください」

「22歳から数年間フランスの外人部隊に所属しちょったね」

「もう、この時点で経歴が異色です」

「なんでフランスの外人部隊に行こうっち思ったんですか」

「、、何か世の中の知らないことを知りたくて、フランスに渡ったんよね」

「理由違かったくない?(笑)」

「これで良いんよ」

「ほお」

「フランスの外人部隊はオススメやね。日本からフランスまでの片道の飛行機代さえあれば良いき。試験に受かれば、宿泊場所もフランスのパスポートも提供してくれる

「外人部隊の試験って落ちたりしないんですか」

「日本人で落ちたことある人見たことないなあ。虫歯が無くて、身体的に問題が無かったら基本的に受かる

「俺もフランスの外人部隊を受けてみようかな」

「それで数年後に帰国して、外人部隊で培った銃の技術を活かしたいっち思ってた時に『狩猟』に出会ったんよね。そこから、サラリーマンをやりながら、狩猟のスキルも身に着けていった感じやね〜」

「確かに日本で銃を頻繁に使える仕事といえば、猟師くらいしか浮かばないですもんね」

 

しかやの癒し系 さちさんの経歴

「さちさんは猟師関連の仕事を最初からしていたんですか」

「最初はね、ブランド物の店員さんしよった。けど、猟師に対しての興味はあったよ。猟師がエモノを捌いてる所の見学もしてたし

「元々猟師に興味があったんですね。猟師になったキッカケは何だったですか」

「ブランド物をね売っている時に、何かもっと本質的な物を売りたいなって思ったんよ。ブランド物を売ってお客さんは幸せになるのか。良い食べ物って何だ?みたいなことずっと考えてた(笑)」

「めっちゃ哲学的な思考ですね

「それである時、北九州市で開催された『異業種交流会』でシゲ君(本間さん)と出会って、シカ猟について話しを聞いたん」

「猟に関心があったみたいやき、ナイスな出会いでしたね」

それでシゲ君の猟に何度かついていったら、しっくりきちゃって猟師になろう!て思ったんよ」

「女性の猟師っち何かカッコいいです」

「ありがとう〜。それで狩猟にもっと力を注ぎたくて、嘉麻市に移り住んだん」

「思いたったら即行動の鏡やな」

 

しかやの現在に至るまでの出来事

 

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#shikaya #deer #hunter #gibier #cleankill #しかや #鹿肉専門店 #ジビエ #解体処理施設 #猟師 #鹿 #池の水ぜんぶ抜く #楽しい #撮影

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嘉麻市を拠点地に選んだ理由

「なぜ嘉麻市を猟の拠点としたのでしょうか。他にもシカが生息している場所っていくらでもあると思うのですが」

「やっぱり地元の嘉麻市で何かしたいっち気持ちがあったきね。他には、新聞にも書いちょったとは思うけど、嘉麻市のシカの数っち爆発的に増加しよーきね。それに伴って害獣による農作物や生活被害も増えてきよるんよ

「地元にシカが沢山いて、害獣被害も増えてきている。猟師としての拠点を探していた本間さんにとって『嘉麻市』がベストな場所やったっちワケですね」

「そうそう。あと、嘉麻市はこれまでシカの駆除に力を入れてたけど、その肉の販売はやってなかったんよ。解体処理施設がなかったっちゃん」

「他の地区は肉の販売とセットでやってるんですか

国は、駆除+肉の販売を推進しちょうね

「確かにシカがいくら害獣とはいえ、せっかくの命を駆除だけにするのはもったいない気がします」

「せっかくの命を粗末にせんで、お肉を頂いた方がシカも少しは納得してくれそうです」

 

なぜ食堂にしかやを作ったの?

「話しが変わるんですけど、処理施設の名前が『ふるさと食堂』だった理由が気になります。まさかここが『しかや』とは思いませんでした

「ここはね、元々俺のじいちゃんが経営しよった食堂なんよ。嘉麻市でシカの処理施設を探していた時には『ふるさと食堂』は閉まっちょったき、この建物を引き継ごうっち決めたんよ」

「1から建物を建てると、多くのお金がかかっちゃいそうですしね。おじいちゃんの意志も受け継げて、初期費用も多くかけず一石二鳥ですね」

「この施設を作るのに、かかった総額は100万円だけやったもんね」

「内蔵処理、加工、梱包、冷凍保存する場所などの設備が揃っているのに、かかった総額100万円って安くないですか」

「実は、コメリ(ホームセンター)で材料を自分たちで買って、自分たちで作ったっちゃんね

「すごいです。本間さんとさちさんは物を作る技術もあったんですね」

「そんなもの全然ない(笑)なんとなくこんな感じかな〜、っち感じで作ってた」

「なんとなくで出来るものなんですか」

「それが出来るんよ」

「本当に凄いな。自分たちの拠点を自分たちの手で作れるのって何か良いですね。より愛着湧きそう」

 

しかやがオープン

「そんで、開業の認可を得るために、2018年7月から工事を始めたね

「そうそう」

「当時ってまだ狩猟が本業じゃなかったですよね。工事って仕事の合間にやってたんですか

「当時、シゲ君はサラリーマン、私が地域おこし協力隊だったから平日は仕事、土日に工事をしてたよ

「休日が無い…」

「あの時が一番きつかったな〜。それに夏やきバリ暑いき死にそうやった」

「7~10月に認可を得るための工事をやってたもんね。それで、無事に10月に認可を取れたよ

「工事も無事終了したんですね」

「ううん。11月はチルド室を購入したし、実際に作業できるのか検証もして改善工事も行ってたよ。あとその期間は猟期だから、猟師仲間と狩りにも行ってたし

「スーパーハードですね」

「12月には糸島ジビエ研究所のにしむー君を講師に迎え入れて、『しかや』で解体講習をしてもらったよ

「工事から、より効率的な解体方法を学んだんや」

▲この人がにしむーさん

▲にしむーさんが実際にしかやで解体方法を伝授中。ちなみに80万回以上再生されています

「11月末にサチが退職して12月に起業して、しかやの準備を進めたね。シゲ君は12月末に退職して、1月に『しかや』がスタートしたよ

「『しかや』が始まるまで怒涛の半年だったでしょう。設立おめでとうございます。感慨深いな〜」

「ちなみに、解体処理施設を作ってジビエ販売を行なったのは嘉麻市で『しかや』が初めてなんよ」

 

しかやのココが凄い 3選!

「しかやの事業内容を教えてください」

「シカをメインに狩猟して、お肉を捌いて飲食店に卸しよるよ。俺たちは『クリーンキル』ていう特別な狩猟方法でシカを撃ちよるのがポイントやね」

「クリン着る!?」

①狩猟方法がクリーンキル!

「クリーンキルっちいうのがね、猟銃でシカの頭や首を一撃で仕留める狩猟方法なんよ

「その方法のメリットとは何ですか」

一撃で仕留めるき、シカが苦しむ時間を最小限に抑えることができるっちゃん。それで、肉の品質を維持することが出来るんよね」

「じゃあ罠を仕掛けてシカに負担をかけると肉って美味しくなくなるんですか

「やっぱりシカにストレスがかかって、肉の品質が劣化してしまうね。そうなると肉の旨みが減っていくきね」

「なるほど。一発でシカを仕留めるっち至難の業そう」

 

②しかやが獲ったお肉は福岡でNO1!全国でもトップクラスの質の良さ!

「ありがたいことに、日本でジビエに凄く精通した偉い人がおるんやけど、その人から『福岡では一番、全国でもトップクラスで『しかや』が獲ったお肉は質が高い』っち高く評価してもらっちょんよ」

「それって凄くないですか」

「まあね(笑)それにもポイントがあって、シカを狩った後はどれだけ早く冷やせるかが大事なんよね

「シカを獲って捌く時も、より質の高い肉を提供したいき、毛が肉に触れないように処理することも重視しちょうよ

「クリーンキルでシカを獲ってから、捌くまでのスピードとスキルが必要になってくるんや。これらを重視しているおかげで、全国トップクラスの肉の美味さを作れるのか」

 ▲福岡のローカルTVにも『しかや』は出演している

 

③多くの猟師さんにコンサルティングをしている!

「これまでに福岡県糸島市と佐賀県からの猟師さんが、『しかや』に解体処理施設の建設について学びに来たよ

「自分たちで建設した『しかや』で全国トップクラスの肉が生まれてますもんね。学びに行きたくなる気持ちも分かります

「今度は北海道からも猟師さんが来るよ

「日本最北端からも…!」

「解体処理施設の建設についてコンサルティングが終わった後は、サチの家に集まってシカ肉パーティーを開催しているよ。猟師の集い場になってる(笑)」

「楽しそう。技術を学べる上に、シカ肉パーティーに参加できるなんて。。コンサルティングの仕事も増えていくかもしれませんね」

 

しかやの今後の目標

「最後に、しかやが目指していることを教えてください」

「シカが全国的に増加しちょうき、猟師の数もその分必要になってくるんやけど、猟師の数が足りてないんよ

「確かに猟師になろうちいうキッカケって、親や親戚が猟師じゃない限りほぼ無さそうです」

「でもね、意外とサラリーマンをしながら趣味で狩猟をしよる人は多いきね

「なぜ専業で猟師をやらないんでしょうか」

狩猟で稼げることを知らんやろーきね。前例があまりないき、俺達が猟師は稼げるっちいうことを証明したい。そしたら、狩猟を趣味ではなく仕事にする選択肢が持てるやろうき、猟師を専業としてくれる人も増えてくるっちゃなかろうかっち思う

「狩猟で食べていきたいち思う人はおるけど、前例がなかったから踏み出せなかったんですね。それを、『しかや』が後押ししていく存在になりたいっちことか

「あとは、シカとイノシシ肉が嘉麻市の名産物になったら良いねえ

「それは良いです!嘉麻市にこれっ!ていう名産物ありませんから」

「ただ、さっき説明した『クリーンキル』ちいう猟の方法は手間がかかるぶん、どうしても人件費とかかかってしまって、通常のシカ肉より高くつくんよね

「その分美味しいシカ肉になるとはいえ、しょうがない問題ですよね」

「やき、嘉麻市で活動する猟師さんも増やしていきたい。やき、一緒に狩猟しようや」

「一杯飲みに行こうや、みたいな軽いノリで言わないでください」

「なら、フランス外人部隊で経験を積んで、しかやに戻ってきて狩猟やろうや(笑)」

「確かに楽しそうやけども」

「猟師良いですね。少し考えてしまいます」

「なら、将来猟師になったらシカ肉送ってきてな」

「無理」

「そうか。では、質問内容は以上で終わりです。お忙しい中ありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました〜」

 

まとめ -鹿肉といえば『嘉麻市のしかや』10回繰り返し唱えてみよう-

この記事を見てお分かり頂けただろうか。

『しかや』は日本でトップクラスのシカの狩猟を行っているのだ。

誰かに、「シカ肉といえば?」と聞かれたらかかさず、「あー、福岡県嘉麻市にある『しかや』のことよね?誰でも知ってるんじゃない?」と答えましょう。

さあ、忘れないうちに10回唱えましょう。

「シカ肉といえば『しかや』、シカ肉といえば、、、」

え、あまりにも『しかや』が凄すぎてインパクトがあるから、忘れないって?

失礼しました。

 

本間さんとサチさんは本当に仲がよく兄弟みたいでした、一緒にいて楽しかったです。

これは猟師仲間が自然と集まるのも満場一致で納得です。

「今から猟しに行くけどついてくる?」

「えっ!良いんですか?ぜひお供させてください!」

「おっけい。ついてきい

!!!!!!!!!!!

次回!日本一のシカの狩猟を間近で見れるチャンス!?結末はまさかの展開に!?

をお届けします。

これは楽しみやあ!!!

では、最後まで読んで頂きありがとうございました😁

しかやの記事は次回まで続きます!

しかやの記事はこの記事を含め3つ書きます😂

お楽しみに!