Hey guys! KAKELU(@rising_blue94)です。
嘉麻市シリーズ第3弾ということで、嘉麻市大隈に訪れています。
今回は同行者はおらず、取材は私だけなので写真が少なめですがお許しください。
本日の訪問先
さて、本日の訪問先は、、
こちらです!
実はここ!嘉麻市の地域活性化を事業としていて、見た目は消防倉庫に見えますが正真正銘の株式会社なのです!
事業内容を説明しますと、例えば、
年に1万人訪れる九州最大級のボルダリング施設『K-Wall』を嘉麻市で運営したり、
参照:https://kamastyle.co.jp
福岡県では結婚したカップルのうち相手が再婚である割合が3割近くに上昇していることから、嘉麻市でバツ歴を気にしない珍しい婚活イベントを開催したり、
福岡県では初となるベトナムへの梨輸出を促進したりなど、
㈱嘉麻スタイルは嘉麻市の活性化に欠かせない会社なのです!!!
すごいぞ嘉麻スタイル!!!
今日はこの嘉麻スタイルのキーパーソンに会ってきますよ!
では早速矢印のある方向へ入っていきましょう。
「失礼します〜。あっ、高井さん!今日はどうぞ宜しくお願いします」
「よく来たね。もう会社辞めたんだっけ?」
「はい。2ヶ月で辞めてきました」
「本当にぶっ飛んでいるよね」
「最高の褒め言葉ありがとうございます」
ご紹介します。
高井朋仁(Takai Tomohito)さんです。
今年で26年目を迎えるベテラン行政マン。
現在は、㈱嘉麻スタイルに出向している。
㈱嘉麻スタイル課長と、嘉麻市産業振興課の課長補佐として二刀流で活躍中。野球で言うと、大谷翔平選手と同じくらい凄い人。
また、嘉麻市の観光振興において輝かしい功績があり、新聞にも他方掲載されている。俺も新聞載ってみたいなあ。
なぜ行政マンが会社に出向?
「お忙しい中今日は時間を割いてもらいありがとうございます。早速ですが、高井さんの経歴を簡単に教えてください」
「平成5年(1993年)に稲築町役場に入庁したね」(※1)
(※1) 2006年に碓井町、稲築町、嘉穂町、山田市が合併して嘉麻市が生まれました。
「僕が生まれる前から行政マンとして活躍されていたんですね。当時業務はどんな事をしていたんですか?」
「町営住宅の管理業務、配食サービスやホームヘルパーサービスなどの福祉業務、戸籍の受付業務など色々な仕事を担っちょったなー」
「よく分かりませんが、色々な業務を遂行してきたんですね」
「そのあとにね、18年間は債権回収業務(※2)を行っちょったき、普通の行政職員と異なる経歴になるんよね」
(※2)債権回収業務・・・役場からのお金を借りた人に対して賃金の返還を請求する仕事。もうそれ弁護士が普通行う業務やで。
「なんか難しそうです。それに18年間も同じ業務をやっていたんですね」
「訴訟や強制執行(※3)などの法的措置をメインにしちょったき、後任がなかなか見つからず、長い間専属的に1人で業務をしよったね」
(※3)強制執行・・・借金している人を法律に基づいて、国の強制手段によって請求を実現すること。
「借金してる人に対して訴訟とか起こしたら恨まれそうです。あまり良く思われる仕事じゃないですよね」
「そうそう。やき、債権回収業務は最も過酷な業務の一つで、危険な目に何度も遭ったっちゃん」
「危険な目って例えばどんなことが」
「それは教えられん」
「深入りしすぎてすみません。行政の業務で命の危険を感じることってあるんですね」
「それがあるんよ」
「それ以上聞くのは怖いので、その後の経歴を教えてください」
「2016年になると債権回収業務の整理に目処がたったき、人事異動で産業振興課の農政係長に任命されたんよね」
「それまた業務内容がごろっと異なりそうですね」
「全く違うね。農政係になってからは、農業政策を淡々と遂行して、新しい取り組みにも色々チャレンジしよったな」
「役場とか行政の仕事って決まられた仕事を黙々とやるイメージがあったんですが、意外とチャレンジが出来る環境ではあるんですね」
「その人次第やね。そこで色々頑張りよったら、市から地方創生の活性化事業をお願いされてさ、今までそういう事業をする会社とかもちろん無かったわけね」
「ちいうことは、、㈱嘉麻スタイルを設立したのは高井さんですか?」
「そうよ。株式会社のスタートアップ時はどうしても多くの労力と知識が必要になるきさ、当時、嘉麻市職員の中には複式簿記、会社法、企業経営に明るい職員がおらんくて。それで俺が㈱嘉麻スタイルの課長として出向することになったんよね」
「そこで社長にはならなかったんですね」
「行政の仕事も請け負っちょうきね。今では職員数は26人おるけど、設立当初は俺1人だけやったよ」
「福祉、農政、法的業務など全うして、会社も立ち上げる能力も有るって、、もう独立したほうが良いと思います」
▲実は去年の12月に、私の卒論研究の調査で高井さんとは面識がありました。
フルーツリキュール特区取得のキッカケ
フルーツリキュール特区とは何ぞや?
と思う方が大半だと思うので軽く説明しときます。
フルーツリキュール特区とは、特区内で生産された農産物を原料として、特区内の製造場で製造することを条件に、最低製造数の量が6000リットルから1000リットルに緩和される場所のこと。
ようするに、地産地消のフルーツリキュールを製造しやすくなり、お土産や特区内の飲食店への起爆剤として期待できるね!
「2018年に嘉麻市はフルーツリキュール特区に認定されましたよね。特区認定は髙井さんが主導して実現を成し遂げたと聞いています。なぜ、フルーツリキュール特区を嘉麻市に呼び込んだのでしょうか」
「元々僕が農政係の時に、地元果樹農家の何人からかフルーツリキュール特区は取らないのか問い合わせがあったんよ」
「嘉麻市の果樹農家のみなさんは意外とやる気に満ち溢れていたんですね」
「実はそうでもなかったんよ。結局そういった農家も本気でリキュールを製造するつもりはなくて、その時の時事話として提案されるような『ゆるい意見』やったんよね」
「果樹農家さん達も本気じゃなかったんですね。口では何とでも言えますもんね」
「その時は僕も農政係やったき話しを聞くくらいしかできんかったっちゃんね。その後、農政係から嘉麻スタイルに出向することになったやん」
「そうでしたね」
「それで嘉麻スタイルを運営するミッションを与えられたんやけど、どんな事業をやろうか考えた時に、『農政時代の経験や人脈を活用すること出来るんやね?』っち考えた時に、フルーツリキュール特区を取得しようと決めたんよね」
「農家の人達が冗談半分で言ってたことが本当に実現するとは、農家の人達びっくりしたでしょうね」
フルーツリキュール特区取得の目的
「では、どんな目的でリキュール特区取得を決断したんですか」
「まずは地元の果実を採用した新たな特産品を開発することで、嘉麻市の重要な観光資源である九州りんご村の存続に貢献出来るっち考えたんよね」
「九州りんご村って壊滅の危機なんですか」
「最近、農家さんの数も6から4に減ったもんね。リンゴ村のリーダー的存在の人も引退したきね。やき、新しい農家さんを増やしたいけど、福岡県の新規就農対策はほとんど効果が上がってないんよね」
「壊滅まっしぐらですね」
「結局、地元の果樹農家が他とは違った、ある意味尖った新たな取り組みを自ら起こすことが出来る環境を整える必要があるんよね」
「農家の取り組みも差別化を図らないと生き残れない時代なんですね。それに現状に満足している農家さんも多そうです」
「このままやったら、嘉麻市の果樹農家が増々減少していくことが目に見えとるやん。そんなんもったいないき、嘉麻市のりんごや梨などの果樹を使った特産品を作ることで、飲食店での販売、道の駅などの産直施設で直売、ふるさと納税の返礼品の採用などが実現できる。そして、新たな収入源の確保と販促活動が活性化したら、農家さんのやる気や自信に繋がるっち考えたわけね」
「そういう取り組みを上手く広報できたら嘉麻市の新規就農者も増えそうですよね。チャレンジしても成功できる環境がここには揃っとるって」
「それ以外にも、ゼスプリキウイも大量に生産されとるし、資本力のある多くの事業体が嘉麻市に興味を持っちょんよ」
「22年間嘉麻市民を務めてきましたが、そのこと全く知りませんでした」
「将来的には、オランダなどの最先端テクノロジーを持つ外国の企業を誘致できれば、物流や法人税の増加が見込まれ、雇用や嘉麻市への移住者が増えるっち思うんよ」
「それ本気で考えているんですか?」
「本気やね」
「スキルも野望もハンパないです。本当にぶっ飛んでいるのは高井さんの方かもしれませんね」
「いやいや。あとはね、嘉麻市には酒造が3つあるき、リキュールと組み合わせて『酒造のまち』としてブランド強化を行いたいんよね」
「もう野望が止まりませんね」
「ただ、まだリキュール特区を活用して酒造りを行ってくれる事業者がまだ見つかっとらんき、そこが課題なんよね。誰か作る人おらんかね〜」
「せっかくリキュール特区に認定されたのに活かしきれてないのは痛いですね」
「もしリキュールの製造をやりたい人がいたら、嘉麻スタイルがバックアップするき誰か誘っといてくれん」
「分かりました。1人リキュールの製造に携わる人が出てきたら、続くように2人目も出てくるでしょうし」
「そうやって前に前に事業を動かしていくことで、原料である嘉麻市の果実の需要も増え、九州りんご村の存続にも貢献できるきね。フルーツリキュール特区は嘉麻市の活性化の大きな起爆剤になることは間違いないき、あとは嘉麻市の活性化に携わる人達がもっと出てきてほしいな」
「僕が有名になって、嘉麻市も大々的に宣伝して、嘉麻市の活性化に必ず力になれるように頑張ります!お互い頑張りましょうね!」
「本当に嘉麻市のために力を貸してほしいき頼んだよ」
「では、今日はお忙しい中ありがとうございました!」
「いえいえ、お疲れ様でした」
まとめ〜高井さんは行政と民間の二刀流として尽力するスーパーマン〜
▲高井さんといつか飲みたいなって思ってる顔をしていますね。
高井さんは私が嘉麻市について卒論を書いた時も、脱サラした時も凄く応援してくれる優しいダンディーな方でした!
卒論で気になることを夜中にメールしても、深夜2時に長文で詳しく返信してくれたこともありました。笑
高井さんを一言で表すと、行政と民間の二刀流スーパーマンです。
普通、行政と民間を両立とか普通出来ひんやん!
また、行政と民間で磨いたスキルや経験を駆使して、リキュールや嘉麻市の農産物で嘉麻市の活性化に日々取り組んでいる姿は超カッコいいです。
株式会社嘉麻スタイルを創業したりしましたし。
私も、高井さんのように多くのスキルや長所を身につけれるように色々なことにチャレンジしたいです。
また、嘉麻市ではフルーツリキュールの製造者を応募しています!
少しでも興味ある方は下記のフォームから宜しくです!
もれなく、高井さん率いる嘉麻スタイルが全身全霊でバックアップしてくれますよ😁
本気で嘉麻市をもっと良くしてくれる人が現れたら泣くほど喜ぶんだけどな!
私も嘉麻市のために何かもっと出来るようになりたいです、頑張ります!
では、最後まで読んで頂きありがとうございました☆
最後に、髙井さんありがとうございました!
①ドローンで嘉麻市の活性化を目指す男『永光健剛』さんの記事はこちらから
②養蜂場で嘉麻市の活性化を目指す男『辻諒太』さんの記事はこちらから