【保存版】ベトナム語の「すみません・ごめんなさい」謝罪と呼びかけの使い分け【ネイティブ監修|講座運営者が解説】

こんにちは!株式会社MORE UP BOOST代表の中嶋です。

おそらくあなたは、「ベトナム語で『ごめんなさい』『すみません』ってどう言うんだろう?」と検索されたのだと思います。結論からお伝えすると、答えは「基本は Xin lỗi(シン ロイ)の一言。ただし”謝る”と”呼びかける”で使い方が変わり、場面に合わせた一言を添えると一気に自然になる」です。

正直にお話しすると、私自身、覚えたての頃は何でもかんでも「Xin lỗi」で乗り切ろうとして、妻ロアン(ベトナム北部出身)に「その場面では、そうは言わないよ」と何度も直された過去があります。この記事では、そのままマネして使える謝罪・呼びかけフレーズを音声つきでまとめ、私が現地で恥をかいて覚えた”使い分けのコツ”まで、包み隠さずお伝えします。

カケル&ロアン

📌 中嶋駿のプロフィール

✅️株式会社MORE UP BOOSTの代表取締役
弊社は、日本とベトナムを繋ぐ架け橋として、オンラインベトナム語講座の運営や日本食品のベトナムへの輸出販売等の事業を行っています。

✅️ロアンのベトナム語講座の運営
受講者500名以上、導入企業40社を誇る「ロアンのベトナム語講座」を運営中。完全マンツーマン担任制のオンライン授業で、初心者でも短期間でベトナム語が話せるようになるよう、質の高い講師陣と教材を揃えています。

✅️YouTube「カケル&ロアン」の運営
チャンネル登録者数14,000人を超えるYouTube「カケル&ロアン」では、国際結婚の視点を活かしてベトナム文化や語学の情報を発信しています。

✅️妻はベトナム人
妻のロアンはベトナム北部出身。日常的にベトナム語に触れる環境で、本記事のベトナム語に関する内容もネイティブ視点で確認しています。

先に結論

  • 基本の謝罪は「Xin lỗi(シン ロイ)」。これだけで「ごめんなさい/すみません」が伝わります。
  • 丁寧にしたいときは主語(em)や相手(anh/chị)を足す。「Em xin lỗi ạ」「Xin lỗi anh/chị ạ」で、ぐっとていねいになります。
  • 人に声をかける「すみません」は Xin lỗi より「Anh ơi!/Chị ơi!」が自然。お店で店員さんを呼ぶときはこちらが定番です。
  • 日本語の「すみません」ほど気軽には使わない。ベトナムでは”本当に悪いとき”に絞って謝るのが自然で、なんでも Xin lỗi だとかえって浮いてしまいます(←ここが最大のポイント)。
この記事の設定:ベトナム語は相手との関係で言い方が変わるため、この記事の例文は基本的に「自分より年上の相手(anh=年上の男性/chị=年上の女性)に、自分(em)が謝る」場面で統一しています。相手が同年代・年下なら呼び方が変わります(詳しくは「ベトナム語の人称代名詞一覧」へ)。また、ベトナム語は日常会話で主語(em など)を省くことがよくあるので、「Xin lỗi.」のように主語なしの短い形も自然です。本記事では両方を載せているので、場面に合わせて使ってください。

ベトナム語の「ごめんなさい・すみません」= Xin lỗi【基本フレーズ】

ベトナム語で「すみません・ごめんなさい」と誠実に謝る中嶋の様子

まずは土台になる基本形からです。ベトナム語の謝罪は、「Xin lỗi(シン ロイ)」さえ覚えれば、ほとんどの場面をカバーできます。「ごめんなさい」も「すみません」も、日本語では別の言葉ですが、ベトナム語ではどちらも Xin lỗi が出発点です。

そこに主語(em=年下の自分)や、相手を表す言葉(anh=年上の男性/chị=年上の女性)を足すと、ていねいさや距離感を調整できます。上でお伝えしたとおり、この記事は「年上の相手に謝る」場面で例文をそろえています。気になるものから音声を再生して、口に出してみてください。

ベトナム語(カタカナ) 日本語の意味 音声
Xin lỗi.
シン ロイ
ごめんなさい/すみません(基本・主語なし)
Em xin lỗi ạ.
エム シン ロイ ア
ごめんなさい(年下の自分→年上へ・ていねい)
Xin lỗi anh ạ.
シン ロイ アイン ア
すみません(年上の男性へ・ていねい)※女性へはanh→chị
Em xin lỗi nhé.
エム シン ロイ ニェ
ごめんね(年上の親しい相手へ・やわらかく)
Thành thật xin lỗi.
タイン タッ シン ロイ
心からお詫びします(主語なしの決まり文句)
Cho em xin lỗi.
チョー エム シン ロイ
謝らせてください(年下→年上)
ワンポイント:ベトナム語には日本語の「さん」にあたる便利な敬称がなく、相手が年上の男性か女性か、年下かで呼び方(anh/chị/em)が変わります。謝るときも「Xin lỗi anh」「Xin lỗi chị」と相手を付けるだけで、グッと感じが良くなります。

実はもう1つ。「呼びかけのすみません」も Xin lỗi

ベトナムのお店で「Anh ơi!」と店員さんに呼びかける中嶋の様子

日本語の「すみません」には、謝るときだけでなく、人に声をかけるとき(=呼びかけ)の使い方もありますよね。「すみません、ちょっといいですか?」の”すみません”です。これもベトナム語では Xin lỗi から入れます。

ただし、ここに現地のリアルな感覚があります。お店で店員さんを呼ぶときは、Xin lỗi より「Anh ơi!(アイン オーイ)」「Chị ơi!(チ オーイ)」のほうが圧倒的に自然です。「ơi(オーイ)」は「ねえ」「ちょっと」と気軽に呼びかける言葉で、カフェでも食堂でも、これ一発で通じます。私は最初これを知らず、レストランで律儀に「Xin lỗi!」と手を挙げていて、あとでロアンに大笑いされました。

ベトナム語(カタカナ) 日本語の意味 音声
Xin lỗi, cho em hỏi một chút.
シン ロイ、チョー エム ホイ モッ チュッ
すみません、ちょっとお尋ねします
Anh ơi!
アイン オーイ
すみません!(年上の男性店員などを呼ぶ)※女性へはchị ơi!
Chị ơi, cho em hỏi.
チ オーイ、チョー エム ホイ
すみません(年上の女性へ)、ちょっといいですか
Xin lỗi, cho em đi qua một chút.
シン ロイ、チョー エム ディー クア モッ チュッ
すみません、ちょっと通してください

ちなみに、この Anh/Chị/Em の呼び分けを自然に使えると、「お、この人ベトナムに馴染んでるな」という印象になります。相手との関係によって呼び方が細かく変わるので、詳しくは「ベトナム語の人称代名詞一覧|使い分け・発音まで徹底解説」もあわせてどうぞ。

場面別・そのまま使える謝罪フレーズ集

ベトナムの家族に心から謝る中嶋の様子

ここでは、日常でよくある具体的な場面のフレーズをまとめます。遅刻したとき、迷惑をかけたとき、しっかり謝りたいとき。丸ごと覚えてしまえば、いざという場面で口から出てきます

ベトナム語(カタカナ) 日本語の意味 音声
Em xin lỗi vì đã đến muộn ạ.
エム シン ロイ ヴィ ダー デン ムオン ア
遅れてすみません(年上へ・ていねい)
Em xin lỗi vì đã làm phiền anh ạ.
エム シン ロイ ヴィ ダー ラム フィエン アイン ア
ご迷惑をおかけしてすみません(年上男性へ)
Là lỗi của em, em xin lỗi ạ.
ラー ロイ クア エム、エム シン ロイ ア
私のミスです、ごめんなさい(年上へ)
Mong anh chị bỏ qua cho em ạ.
モン アイン チ ボー クア チョー エム ア
どうかご容赦ください(年上へ・丁寧)

また、相手が謝ってきたときに返す一言も、セットで覚えておくと会話がスムーズです。日本語の「大丈夫ですよ」「気にしないで」にあたる表現です。

ベトナム語(カタカナ) 日本語の意味 音声
Không sao đâu.
ホン サオ ダウ
大丈夫ですよ(謝られたときの返し・主語なし)
Không có gì đâu.
ホン コー ジー ダウ
気にしないで/なんでもないよ

【実体験】私が”謝り方”でつまずいた話

ここからは、私自身がベトナムで恥をかいて覚えた話です。結論から言うと、私がつまずいたのは”言い方”より”使う場面”でした。日本語の「すみません」の感覚のまま持ち込むと、驚くほど滑ります

日本人って、本当に何にでも「すみません」と言いますよね。人に声をかけるときも、ちょっと悪いことをしたときも、道を渡りたいだけで何も悪くない場面でも「すみません」。それくらい便利な言葉です。私もその感覚のまま、初めて妻ロアンの実家(北部)に行ったとき、ご両親に「Xin lỗi、Xin lỗi」と、とにかく連発していました。

ところが、返ってくる反応がやけに薄いんです。日本なら「いえいえ」と会話が転がる場面なのに、ほとんど無反応。何かおかしいなと思って妻ロアンに聞いてみたら、「ベトナム人は、この言葉で滅多に謝らないよ。本当に悪いことをしたときだけ」と言われました。妻いわく「謝ったら負け、くらいの感覚もあるみたい」とのこと(本当のところは人によると思いますが、そう言っていました)。つまり、日本語の「すみません」の感覚で Xin lỗi を連発すると、通じないどころか、かえって妙な空気になってしまうんです。

この一件以来、私はベトナムでは“本当に悪いときだけ”謝るようにしています。フレーズを覚えることと同じくらい、”どの場面で使うか”を知っておくことが大事。これは教科書ではなかなか教えてくれない、現地で恥をかいて初めてわかった感覚でした。

ベトナム流「謝り方」の感覚【日本との違い】

日本語の「すみません」は、本当に便利で、よくできた言葉だと思います。謝るときだけでなく、人に声をかけるとき、忙しい相手に何かを頼むとき、「お手数をおかけします」という申し訳なさまで、ぜんぶ包んでくれる。これは裏を返せば、相手を思いやり、空気を読む——日本人ならではの感覚が言葉に染み込んでいるからこそだと思います。

ところがベトナムでは、Xin lỗi は”本当に申し訳ないことをしたとき”にだけ使うのが基本です。日本語の感覚でなんでも謝ると、相手は「え、何を謝っているの?」と戸惑ってしまいます。ここは、日本とベトナムのけっこう大きなカルチャーショックのひとつです。

この違いは、逆向きにも起こります。日本に来たばかりのベトナム人が「なかなか謝らない」と、日本人がSNSでモヤモヤをこぼしている——そんな投稿を見かけることがあります。どちらが良い・悪いではなく、”謝る”という行為に対する文化そのものが違うだけ。その背景を知っておくと、お互いにいらぬすれ違いを減らせます。

そしてもう一つ大事なのが、感謝と謝罪をはっきり分けること。日本語の「すみません(ありがとうの代わり)」の感覚で Xin lỗi を使わず、感謝したい場面では素直に「Cảm ơn(ありがとう)」で伝えましょう。

注意:ベトナム語は声調(せいちょう)が6つあり、同じ「xin loi」でも音の高さを間違えると、まったく違う言葉に聞こえてしまいます。謝罪のような大事な場面ほど、発音がずれると気持ちが伝わりません。だからこそ、上の音声を何度も聞いて、そっくりマネするのがいちばんの近道です。

間違えやすいポイント・よくある質問(FAQ)

Q1. 「ごめんなさい」と「すみません」で、ベトナム語は変わりますか?

どちらも基本は Xin lỗi でOKです。日本語のように単語自体が変わるわけではなく、主語や相手(anh/chị)、ていねいさの度合いで調整します。深く謝るなら「Thành thật xin lỗi」、軽い謝りなら「Em xin lỗi nhé」と、重さを変えるイメージです。

Q2. お店で店員さんを呼ぶ「すみません」は Xin lỗi でいいですか?

通じますが、現地では 「Anh ơi!/Chị ơi!/Em ơi!」 のほうが自然で定番です。相手の年齢や性別に合わせて anh(年上男性)・chị(年上女性)・em(年下)を使い分けると、こなれた印象になります。

Q3. カタカナ読みだけで通じますか?

最初のとっかかりには十分役立ちます。ただしベトナム語は声調で意味が変わるため、カタカナだけだと通じにくい場面も出てきます。この記事の音声を聞いて、耳から真似るのが、遠回りに見えていちばんの近道です。

Q4. 謝るときに気をつけることは?

いちばんは使いすぎないことです。日本語の「すみません」の感覚でなんでも Xin lỗi と言うと、ベトナムではかえって不自然に聞こえます。本当に悪いことをしたときに絞って、誠実に短く謝るのがベトナム流。感謝したい場面で Xin lỗi を使わないこと(そこは Cảm ơn)も、あわせて覚えておきましょう。

【まとめ】Xin lỗi を軸に、”場面と気持ち”で使い分けよう

ベトナム語の「ごめんなさい・すみません」は、まず Xin lỗi(シン ロイ)を軸に覚え、そこに相手や場面に合った一言を足していくのがコツです。謝罪なら主語や anh/chị を添えて、呼びかけなら「Anh ơi!」に切り替える。それだけで、教科書どおりの一言が、生きたコミュニケーションに変わります。

そして何より、私が現地で痛感したのは、謝罪は言葉より気持ちが伝わってこそだということ。フレーズを覚えるだけでなく、正しい発音で、誠実に伝えられるようになると、ベトナムの人との距離はぐっと縮まります。まずは上の音声を何度も聞いて、口に出すところから始めてみてください。

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