こんにちは!株式会社MORE UP BOOST代表の中嶋です。
「ベトナム語をアプリで始めたいけれど、どれを選べばいいか分からない..」そう思って検索したあなたに、まず正直にお伝えします。
私はオンラインの「ロアンのベトナム語講座」を運営していますが、講座を立ち上げる前、自分でアプリを使って独学しようとして見事に挫折しました(笑)。実際に使ったのは世界的に有名なDuolingo(デュオリンゴ)。毎日5分ほど1か月続けて、ある壁にぶつかってやめてしまったんです。
この記事では、その実体験と、オンライン講座でこれまで500名以上の受講者を見てきた運営者の視点から、日本人初心者がベトナム語アプリを選ぶときの「落とし穴」と「挫折しない選び方」を正直に解説します。アプリ名のランキングを並べるだけの記事とは少し違う切り口になりますが、遠回りしないための本音だと思って読んでください。

📌 中嶋駿のプロフィール
✅️株式会社MORE UP BOOSTの代表取締役
弊社は、日本とベトナムを繋ぐ架け橋として、オンラインベトナム語講座の運営や日本食品のベトナムへの輸出販売等の事業を行っています。
✅️ロアンのベトナム語講座の運営
受講者500名以上、導入企業40社を誇る「ロアンのベトナム語講座」を運営中。完全マンツーマン担任制のオンライン授業で、初心者でも短期間でベトナム語が話せるようになるよう、質の高い講師陣と教材を揃えています。
✅️YouTube「カケル&ロアン」の運営
チャンネル登録者数14,000人を超えるYouTube「カケル&ロアン」では、国際結婚の視点を活かしてベトナム文化や語学の情報を発信しています。
✅️妻はベトナム人
妻のロアンはベトナム北部出身。日常的にベトナム語に触れる環境で、本記事のベトナム語に関する内容もネイティブ視点で確認しています。
先に結論
- 「日本語で学べるか」を最優先で確認する。人気のDuolingoはベトナム語コースが英語ベースのみで、日本人には英語が挟まって二重の負担になります。
- アプリは「語彙」と「学習習慣」には最適。でも自分の発音(声調)が正しいかや会話力はアプリだけでは伸びにくい。
- 「学習アプリ」と「翻訳アプリ」は別物。Google翻訳などは便利ですが、それで勉強したつもりになると話せるようになりません。
- 続けられる1本を選んで、毎日5分でも継続する。結局これが一番の近道です。
【実体験】人気のDuolingoでぶつかった「英語の壁」

最初に使ったのはDuolingoでした。無料で今すぐ始められて、ゲーム感覚で続けやすい。アプリのメニュー表示も日本語にできるので、気軽にスタートできます。
ところが、いざベトナム語コースを進めると、英語で出題されて、それに対するベトナム語を答える形式だったんです。Duolingoのベトナム語コースは「英語が話せる人向け」に作られていて、日本語からベトナム語を学ぶコースは用意されていません(2025〜2026年時点)。
私は簡単な日常会話程度の英語なら話せますが、それでも「英語→ベトナム語」を毎回頭の中で処理するのはしんどくて、利点も感じられないまま、いつの間にかやめてしまいました。これは私の根気の問題というより、アプリの構造的な相性の問題です。英語圏の学習者を主な対象に設計されたアプリは、ベトナム語を学ぶときに英語というワンクッションが入ってしまう。これが、日本人初心者がまず知っておくべき「英語の壁」です。
だからこそ、日本人がベトナム語アプリを選ぶときに最初に見るべきは、おしゃれさや知名度ではなく「日本語で(日本語から)学べるか」=媒介言語。ここを外すと、私のように途中で止まります。
ベトナム語アプリ おすすめ早見表【日本人初心者向け】
まず全体像を一覧にしました。「日本語で学べるか」「料金の目安」「得意なこと」で比べてください。アプリ名をタップすると各公式サイトに移動します。
※料金は時期・地域・ストア・キャンペーンで頻繁に変わります。下記はあくまで目安です。申し込み前に必ず公式サイト・アプリストアで最新の金額を確認してください。
| アプリ | 日本語で学べる | 料金の目安 | 得意なこと/こんな人に |
|---|---|---|---|
| Mondly | ◎ | 無料+有料 月約940円/年約4,680円 | 会話フレーズと発音の入口。最初の1本 |
| 50Languages(旧book2) | ◎ | ほぼ無料(広告除去等は任意課金) | 実用フレーズ+音声を無料で。コスト重視 |
| Ling | ◎ | 無料+有料 月約2,200円/年約1万円台 | 日本語で一通り(語彙・文法・発音判定) |
| AI会話(ChatGPT等) | ○ | 無料+有料 月約3,000円前後 | 話す量を増やす。基礎を固めた後の練習相手 |
| Anki | ○(自作) | 無料(iPhone版のみ買い切り約4,000円) | 単語の暗記。長期記憶に最強のサブ |
| Duolingo | △(英語ベース) | 無料中心(有料Super 月約1,900円〜) | 無料で習慣化。英語が苦でない人向け |
| Pimsleur | ×(英語ベース) | 有料サブスク 月約2,000〜3,000円 | 音声中心の「ながら学習」。耳と口の訓練 |
迷ったら、まずは「日本語で学べる」が◎のアプリ(Mondly・50Languages・Ling)から選ぶと失敗しません。
ベトナム語学習アプリ おすすめ7選【向き・不向き】
日本人初心者の視点で、本当におすすめできる7本を「向き・不向き」まで正直に解説します。1本に絞り込む前に、それぞれの得意・苦手を押さえておきましょう。各見出しの下に公式サイトへのリンクも置いています。
1. Mondly|日本語UIで気軽に始める「最初の1本」
媒介言語を日本語に設定でき、英語を介さずに会話フレーズと発音の入口を体験できます。フレーズと短い会話が中心で、ネイティブ音声・音声認識による発音チェック・AIチャットボットなどがそろい、ゲーム感覚で続けやすいのが魅力。無料は各コースの冒頭と日替わりレッスンのお試しのみで、本格的に進めるなら有料(1言語プランで月約940円・年約4,680円。7日間の無料トライアルあり)です。
2. 50Languages(旧book2)|ほぼ無料で「音」に触れる
ドイツのGoethe-Verlagが提供する老舗。Webの100レッスンと音声がほぼ無料で使え、日本語→ベトナム語の対訳で英語を介さずに学べます。テーマ別の実用フレーズをネイティブ音声で聞いて真似る(シャドーイング)スタイル。とにかくお金をかけずにフレーズと大量の音声に触れたい人の入口に向きます。
3. Ling|日本語ベースで一通りそろう
東南アジアの言語に強いSimya社のアプリで、日本語UI・日本語ベースでベトナム語をゼロから学べる数少ないアプリです。ネイティブ音声+ミニゲーム+間隔反復+なぞり書き+文法ノート+AIチャットと発音フィードバックまで、1課15分ほどで一通り。最初の2ユニット前後は無料で、本格利用は有料(日本のApp Storeで月約2,200円、年約1万円台。価格は変動するので要確認)。
4. AI会話(ChatGPT・Claude など)|話す「量」を増やす
最近は生成AIと音声で会話練習ができます。日本語で「ベトナム語の先生になって」「この言い方を直して」と指示すれば、英語を介さずにやり取りでき、人前で話す前の心理的ハードルを下げる相手として使えます。ChatGPTの無料版でも音声会話が一定時間使え(上限は変動)、有料版は月3,000円前後。
5. Anki|単語暗記の最強サブ
間隔反復(覚えにくいものほど何度も出る仕組み)で、語彙の長期記憶に非常に強いフラッシュカードアプリ。パソコンとAndroidは無料(iPhone/iPad版のみ買い切り約4,000円)。音声や画像も貼れるので、自分専用の単語帳を作れます。
アプリと並行して使う紙やデータの教材を探している方は「ベトナム語学習におすすめの本・教材10選」が参考になります。
6. Duolingo|無料で習慣化、ただし英語ベース
完全無料で今すぐ始められ、ストリーク(連続記録)で習慣化しやすい定番。ただし前述のとおりベトナム語コースは英語ベースのみで、日本人は「英語→ベトナム語」を介します。無料版でもベトナム語学習はほぼ完結しますが、一部のアカウントでは「エナジー制」により1日の学習量に制限がかかる場合があります。
7. Pimsleur|耳と口の「ながら学習」
音声中心で、1レッスン約30分。聞く→声に出す→確認を繰り返し、強制的に発話するので「話す不安」を取り除くのに向きます。オフライン再生でき、通勤中などの「ながら学習」が可能。北部(ハノイ)標準方言で、ベトナム語はLevel1(全30レッスン・約15時間)まで。
そのほかのアプリ(Memrise/Drops/Glossika/Rosetta Stone)
Memrise・Drops=ネイティブ動画やイラストで語彙を増やす「サブ教材」。ただし英語ベース寄りで、これ1本では話せるようになりません。Glossika=北部・南部の方言を選べる珍しいアプリで、文をまるごと反復するスタイル。学習の中心は英語ベースで、完全初心者の最初の1本には不向き。Rosetta Stone=訳を介さないイマージョン方式ですが、日本語版(ソースネクスト)は2026年2月12日に販売終了し、購入済みでも2027年2月12日以降は起動できなくなります。今から日本語環境で始める1本としてはおすすめしにくいです。
【ここが本音】アプリだけではベトナム語は話せない理由

たくさんアプリを挙げましたが、運営者として一番お伝えしたいのはここです。私自身がアプリで挫折し、受講者の方々の声を聞いてきて、はっきり分かったことがあります。
アプリの限界として、よく聞く・私も感じた4つ
- 会話が続かない。アプリの問題は解けても、いざ人と話すと言葉が出てこない。
- 単語だけ覚えても、話せるようにはならない。目的は「話せること」なのに、暗記で止まってしまう。
- 自分の発音が正しいか分からない。お手本の音は聞けても、自分の声調(音の高低)が合っているかを直してくれる人がいない。
- 「これで合っているのか..」が分からず、モチベーションが続かない。
とくに3つ目は深刻です。ベトナム語は同じ音でも声調が6種類あり、間違えると意味が変わってしまう言語。ところが、6つの声調を体系的に教えて、しかも自分の発音を採点・矯正してくれるアプリは、今のところほとんどありません。どのアプリも「お手本を聞いて真似る」方式が中心で、合っているかの判定は自分任せ。これが独学でいちばんつまずくポイントで、発音と声調だけは、人(先生)に直してもらうのがほぼ必須だと感じます。
そもそもベトナム語がどんな言語かを先に押さえておきたい方は「ベトナム語とは?特徴・発音・日本語との違い」でくわしく解説しているので、アプリ選びの前にのぞいてみてください。
「学習アプリ」と「翻訳アプリ」は別物です
もうひとつ、混同しやすいので整理します。Google翻訳のような翻訳アプリは、学習アプリではありません。便利なツールですが、それで勉強したつもりになると話せるようにはなりません。
私の本音を言うと、Google翻訳はベトナム語の精度が今もそこまで高くなく、実際のやり取りでは使いづらい場面があります。ChatGPTやClaudeに翻訳させると精度は上がりますが、入力して答えが返ってくるまでの「待ち時間」があるし、結局できるのは最低限の意思疎通まで。そこから相手と仲良くなる、距離を縮めるところまではいきません。それに翻訳アプリはネット環境がないと使えないので不便。結局、自分で少しでも覚えて、たどたどしくても自分の言葉で伝えようとするのが、一番相手との距離が縮まるんです。
| 翻訳アプリ | 特徴・精度 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| Google翻訳 | 無料。音声・カメラ・オフラインまで対応。即時のやり取りに強い | 旅行・現地での会話、看板やメニューのカメラ翻訳 |
| VoiceTra | 日本のNICT製・無料。音声特化で、訳し戻し(逆翻訳)で精度を確認できる | 旅行・現地での音声コミュニケーション |
| DeepL | 2025年6月にベトナム語を追加。文章の自然さが強み(テキスト・文書向き) | 教科書・ネット記事の意味確認、予習復習の辞書代わり |
| iTranslate | 音声・カメラ・辞書。有料で機能解放(自動課金に注意) | 音声・カメラ・オフラインでの旅行補助 |
いずれも「意味確認・旅行会話の補助」には便利ですが、語彙や文法を積み上げる・反復するといった学習の主役にはなりません。あくまで併用するツールと考えてください。
挫折しないアプリの選び方【4つの基準】
- 「日本語で学べるか」を最優先で確認する。英語ベースのみのアプリ(Duolingo・Pimsleur・Rosetta Stoneなど)は英語が挟まる二重負担。英語が苦手なら、日本語UIで学べるもの(Mondly・50Languages・Ling)を土台に。
- 「学びたい方言」を早めに決める。標準=北部(ハノイ)か、ホーチミン圏=南部か。多くのアプリは北部中心で、方言を選べるアプリは多くありません(Glossikaは選べる珍しい例)。聞く音をなるべく統一すると混乱しません。
- 「学習アプリ」と「翻訳アプリ」を混同しない。翻訳アプリは補助。主教材は学習アプリ(や教材・講座)にする。
- 無料の範囲と「続けるときの本当のコスト」を見る。価格は時期・地域・ストアで変わるので、申し込み前に必ず最新を確認。
正直なところ、どのアプリも最低限の単語学習はできます。だから「どれが最強か」を探し続けるより、いくつかダウンロードして触ってみて、「これなら続けられそう!」と思えた1本を、毎日5分でもいいので隙間時間で続けることのほうがずっと大事。続けられることが、何よりの正解です。
結局いちばんの近道は「アプリ × 人」の併用(運営者の結論)

講座を運営する立場から、役割をはっきり分けるとこうなります。
- アプリが得意なこと=語彙を覚える、学習を習慣にする、そして最近はAIと会話してアウトプットの量を稼ぐこと。ここはどんどんアプリに任せていい。
- 人(先生)でないと難しいこと=自分の発音・声調を直してもらう、教科書に載っていないリアルなベトナム語を教わる、文化の話を聞いて楽しむ、そして担任制で「次はこれをやりましょう」と引っ張ってもらうこと。
私がアプリで挫折したのは、この「人」の部分が抜けていたからでした。アプリで土台を作りながら、発音チェックと会話、そして「続ける仕組み」を人に支えてもらう。この両立ができると、ベトナム語は一気に話せるようになっていきます。
アプリ以外も含めた具体的な進め方は「ベトナム語の正しい勉強法7選」でも紹介しているので、あわせて読んでみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. ベトナム語アプリで一番のおすすめは?
「最強の1本」を探すより、日本語で学べて、自分が続けられるかで選ぶのが正解です。日本人初心者の入口としては、日本語UIで学べるMondly・Ling・50Languagesが向いています。まず無料の範囲で2〜3本触って、続けられそうな1本に絞りましょう。
Q2. 無料で学べるアプリはありますか?
あります。50Languages(Webの100レッスン+音声がほぼ無料)、Anki(パソコン・Android版は無料)、Duolingo(無料版・制限がかかる場合あり)など。Google翻訳も無料で使えますが、こちらは学習用ではなく補助ツールです。
Q3. Duolingoでベトナム語は学べますか?
学べますが、コースは英語ベースのみで、日本語からベトナム語を学ぶコースはありません(2025〜2026年時点)。英語が苦手だと「英語→ベトナム語」の二重負担になり、続きにくい点に注意してください。
Q4. アプリだけでベトナム語は話せるようになりますか?
語彙や基礎を覚えるには有効ですが、発音(声調)の矯正や会話力は、アプリだけでは伸びにくいのが実情です。自分の発音が正しいかを直してくれる機能を持つアプリはほとんどないため、人との会話練習との併用がおすすめです。
Q5. 翻訳アプリ(Google翻訳)は勉強に使えますか?
意味確認や旅行での会話補助には便利です。ただし学習教材ではないので、頼りすぎると身につきません。「自分で覚えて伝える」を軸に、翻訳アプリは答え合わせ程度に使うのがちょうどいいバランスです。
【まとめ】アプリで土台、人で「話せる」へ
ベトナム語アプリは、語彙や学習習慣を作るのにとても役立ちます。でも、発音(声調)の矯正や「話せる」までの伴走は、アプリだけでは届きにくいのが正直なところ。アプリで土台を作りながら、足りない「人」の部分を講座で補うのが、遠回りしない近道です。
「人」とのレッスンを本格的に検討するなら、講座を横並びで比べた「オンラインベトナム語講座おすすめ4社の比較レビュー」も参考になります。

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